*戻る

舞い降りたのは

 

道に迷った。


少年と少女が暗い山奥で
方向さえもわからず、
八咫烏の休息の地に足を踏み入れた。
逃げ回った挙句、つつかれた少女の
足から流れ出るものが止まらなくて、
何もできず必死で助けを求めていた。
空から煌々と不死鳥が現れた。
不死鳥が一言を告げるだけで、
八咫烏の群れはいなくなった。
 
不死鳥は少年へ力をくれた。
少女の足を治す力を
 
舞い降りた不死鳥は、
今でも少年の力。