不思議な出会い

 

落ち着かないほど暗い場所

そこにいたのは大きな竜

 

僕に向けた寂し気な顔

どうして顔がわかるの

どうして寂しそうなの

 

大きな緑色の体

大きな立派な2つの翼

 

「ひとりぼっち」に首を横振り

「傷つけたの」と目を潤ます

 

「誰」を聞いても聞こえない

どうして聞こえないの

 

淡く白く消えてゆく

立派な翼は消えてゆく

 

目を開けた先は現実世界

 

僕は知らない

知ることもない

知らぬが仏の黒い糸

       *戻る